こんにちは。ゆるり訪問看護リハビリステーション多摩の管理者です。
前回の「大変なこと」では、一人で訪問する緊張感についてお話ししました。
今回は、もう少し身近な、日々の「大変さ」についてお伝えします。
移動は、意外と体力を使う
訪問看護は、利用者さんのお宅を一軒ずつ回る仕事です。
移動手段は、車や自転車、電動自転車などステーションによってさまざまです。
多摩エリアは坂道も多く、移動だけでも体力を使います。
慣れないうちは、
「訪問より移動の方が疲れるかも……」
と感じるスタッフもいます。
また、初めて伺うお宅は、場所が分かりにくいこともあります。
地図アプリを見ながら、細い路地を行ったり来たり。
時間に遅れないよう、余裕をもって出発するのが鉄則です。
天候と季節の影響を受けやすい
訪問看護は、天候の影響を直接受ける仕事です。
夏は、強い日差しの中での移動。
汗だくになって到着し、そのまま入浴介助をすることもあります。
熱中症には、利用者さんだけでなくスタッフ自身も注意が必要です。
冬は、冷たい風の中の移動。
雨の日はカッパを着て、荷物が濡れないように気をつけながら走ります。
台風や大雪の日は、訪問ルートや時間の調整に追われることもあります。
季節の変化を肌で感じられるのは、ある意味で訪問看護ならではかもしれません。
でも正直に言えば、つらい日もあります。
記録と情報共有
訪問看護では、訪問ごとに記録を残します。
その方の状態、行ったケア、気になったこと。
主治医への報告書や、計画書の作成も大切な業務です。
病院のように、ナースステーションでまとめて記録を書く時間が取れるとは限りません。
訪問と訪問の合間に、タブレットやスマートフォンで記録を入力することもあります。
最初のうちは、
「記録の書き方が分からない」
「何を書けばいいか迷う」
と悩むスタッフも少なくありません。
自分の体調管理も仕事のうち
訪問看護では、自分の体調管理もとても大切です。
体調を崩して休むと、その日の訪問を他のスタッフに代わってもらう必要があります。
利用者さんの中には、免疫力が低下している方もいらっしゃいます。
風邪やインフルエンザが流行する季節は、感染対策にも一層気を配ります。
手洗いや手指消毒、マスクの着用はもちろん、
訪問の順番を工夫するなど、感染を広げないための取り組みを続けています。
「無理をしないで、体調が悪いときは早めに言う」
これも、チームで働く上で大切にしていることの一つです。
大変さを少しでも減らすために
こうした大変さに対して、ステーションとしてもできる工夫を続けています。
訪問ルートは、移動の負担ができるだけ少なくなるよう調整します。
天候が悪い日は、無理のない範囲で時間を前後させるなど、スタッフの安全を第一に考えています。
記録については、書き方のポイントを共有したり、
分からないことをすぐ聞ける雰囲気づくりを大切にしています。
慣れてくると、記録も少しずつスムーズになっていきます。
そして何より、
「今日は暑かったね」
「雨の中お疲れさま」
と声をかけ合えるチームであること。
小さなことですが、それが明日も頑張れる力になると感じています。
一軒一軒、違う「お宅のルール」
訪問看護で意外と気をつかうのが、お宅ごとの「ルール」です。
玄関から入るのか、勝手口から入るのか。
駐車や駐輪はどこにさせていただくのか。
ペットがいるお宅、たばこを吸われるお宅、物が多くて動線が限られているお宅。
訪問するお宅の数だけ、暮らし方があります。
その一つひとつを覚え、失礼のないように振る舞うのは、慣れるまで少し大変です。
でも、そのお宅のやり方を大切にする姿勢は、利用者さんやご家族との信頼関係にもつながります。
「うちのやり方を分かってくれている」
と思っていただけることが、ケアを受け入れていただく第一歩になるのです。
大変だからこそ、伝えたいこと
訪問看護は、決して楽な仕事ではありません。
けれど、大変さを隠して「楽しいことばかりです」とお伝えするのは、誠実ではないと思っています。
大変なこともある。
それでも続けているスタッフがいる。
その理由は、これまでの記事でお伝えしてきた、利用者さんやご家族との関わりの中にあります。
次回は、「感動したこと」の2回目として、リハビリスタッフが関わったエピソードをお届けします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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