こんにちは代表の横平です。
リハさん達は自立して歩くのが困難な方々を対象に、訪問リハをしていることが多いです。
その中で、
「もう、自分では歩けないと思う。」

利用開始の時。
その利用者さんは、静かにそう話していました。

ベッドから起き上がるだけでも息が上がる。
立ち上がるのも不安定。

ご家族も、

「転んでしまうんじゃないか」
「このまま寝たきりになるんじゃないか」

そんな不安を抱えていました。


在宅では、“歩けるようになる”が、ただのリハビリではありません。

トイレに行ける。
玄関まで行ける。
外の空気を吸える。

それは、“その人らしい生活”を取り戻すことに近い。

だから私たちは、

「何メートル歩けるか」

だけじゃなく、

「その人が、どう暮らしたいか」

を大事にしています。


最初は、ベッドサイドでの運動から始まりました。

少し座る。
少し立つ。
数歩だけ移動する。

看護師は体調を確認しながら。
リハスタッフは動作を確認しながら。
ご家族とも情報共有しながら。

毎回、小さな変化をみんなで見ていました。

「今日は少し表情がいいね」
「昨日より足に力入ってるかも」

そんな小さな会話を積み重ねていく。

在宅って、派手じゃないんです。

でも、“小さな前進”をみんなで喜べる場所だと思っています。


ある日。

利用者さんが、

「玄関まで行ってみようかな」

と話しました。

スタッフみんな少し緊張していました。

途中で疲れてしまうかもしれない。
転倒リスクもある。

でも、ご本人の“行きたい”を大事にしたかった。

ゆっくり。
一歩ずつ。

ご家族も見守りながら。

そして。

利用者さんが、自分の足で玄関まで歩けたんです。


その瞬間。

ご本人が笑ったんです。

ご家族も泣きながら笑っていた。

「また外に出られるかもしれないね」

その言葉を聞いた時。

事務所に戻ってからも、みんなその話をしていました。

「今日すごかったね」
「なんか嬉しかったね」

訪問看護や訪問リハには、こういう瞬間があります。


病院では、“治療”が中心になることも多い。

でも在宅では、“生活”そのものに関わります。

だから。

歩けるようになることも、
ご飯を食べられることも、
家族と笑えることも。

全部が、その人の人生につながっている。

そこが、在宅の大きな魅力だと思っています。


もちろん、うまくいくことばかりではありません。

悩む日もあります。

「これで良かったかな」
「もっとできることあったかな」

そんな風に、訪問後みんなで話す日もあります。

でも、1人で抱え込まない。

看護師。
PT・OT。
ご家族。
ケアマネ。
主治医。

みんなで支えていく。

それが、在宅医療です。


そして実は。

こういう“感動”に触れられることが、働くスタッフ自身の支えになっていたりします。

利用者さんの笑顔に、こちらが救われる。

在宅で働く人たちがよく言う、

「この仕事、やっぱり好きだな」

という感覚。

その理由が、少し分かる気がします。


もし今、

「もっと利用者さんに寄り添いたい」
「生活に関わる看護やリハをしたい」

そう思っているなら。

在宅には、病院では見えなかった景色があります。

そして。

“歩けなかった人が歩けた日”を、一緒に喜べる仕事があります。


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