こんにちは、リハビリ担当のOです。多くの利用者様のリハビリをさせていただいていますが
訪問リハビリをしていると、忘れられない瞬間があります。

私たちが初めて訪問したのは、退院直後のある高齢者の方でした。
長期の入院生活により ADL(日常生活動作)は大きく低下。ご家族の介助がなければ移動も難しい状況でした。

初回訪問の日、
その方は 這うようにして玄関まで出てきてくださった のです。

「訪問リハビリをお願いするのが申し訳ない」
「歩けない自分を見られたくない」

そんな気持ちがあったのでしょう。
それでも、必死に身体を動かして玄関まで来てくださった。その姿には、言葉にできない力強さがありました。

あのとき、私たちの理学療法士は決意しました。
“この方の希望を叶えたい” と。


■ 変化は、ある日突然やってくる。

毎回のリハビリは、決して派手ではありません。

・その日できる範囲で少しずつ体を起こす
・筋力を戻すトレーニング
・立位の練習
・転倒がないよう動作の工夫を一緒に考える

ゆっくり、でも確実に。

「もうダメだ、歩けないよ」
そう呟かれる日もありました。

理学療法士は声をかけ続けました。

「〇〇さん、歩く目標がありますよね。
一緒に、もう少しだけ頑張ってみませんか。」

そして迎えた数ヶ月後。

いつものように訪問してインターホンを押すと、
玄関の向こうから ゆっくりと足音 が聞こえてきました。

ドアが開くと、そこには…

玄関まで歩いて来られたその方の姿が。

思わず言葉を失いました。

「歩けたんですね…!」

すると、その方は照れ臭そうに笑いながら

「まだゆっくりだけどね。
でもね、自分で歩いて玄関まで来るのが目標だったから。」

その瞬間、私たちも胸が熱くなりました。
この仕事をしていて良かった。
そう思える瞬間でした。


■ リハビリは、“希望” を形にする支援。

理学療法士とのリハビリを続ける中で、その方は
表情が明るくなり、笑顔が増えていきました。

動けるようになることで生活が変わり、
生活が変わることで心が動く。

リハビリの真の価値は、ただ歩けるようになることではなく、

「自分でできる」が増えていく喜びを、取り戻していくこと。

そして私たちは確信しました。

人は、希望があれば、何度でも立ち上がることができる。


■ デイサービスに抵抗のある方へ

「まずは訪問リハから」でいいんです。

ご家族からこんな相談をいただくことがあります。

✔ デイサービスを勧めても、本人が行きたがらない
✔ 自宅から出ることに不安を感じている
✔ 他人と関わるのが苦手で、緊張してしまう

無理に連れ出す必要はありません。

訪問リハビリは “お試し” ができます。
ご自宅でのリハビリからスタートし、できる範囲から動き出せます。

「まずは家の中でできることを増やしたい」
「自分のペースで頑張りたい」

そんな方こそ、訪問リハが役に立ちます。

そして、自信がついてきたら
デイサービスへのステップアップも可能です。

(実際に、リハを通して外出する気持ちが芽生える方も多いです)


■ ケアマネの皆さまへ

もし担当の利用者さまで、

・ADLが低下しており、まずは自宅の中で動けるようにしたい
・デイサービスを拒否されてお困り
・「自立したい」というご本人・ご家族の希望がある

そんなケースがあれば、ぜひご相談ください。

訪問リハビリは、
“歩くトレーニング” だけではなく、
“人生の再スタートを支える支援”
だと思っています。

利用に迷っている段階からでも大歓迎です。

その方のペースに寄り添いながら、
hope(希望)を一緒に叶えたい。

私たちはこれからも、
ひとりひとりの「できた」を増やすリハビリを続けていきます。


読んでいただき、ありがとうございました。

もし「この人、変わりたいと思っているのに、動き出せない」という利用者さまがいらしたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください。

一歩が踏み出せたとき、その方は必ず変わります。