こんにちは、代表の横平です。新規依頼等をいただく際、
正直な話を申しますと、少し難色を示すケースもなくはないです。
(生活環境とかではなく、主にハラスメント系といったこと等)
そういった場合、我々がなぜ存在しているのか?といったことを踏まえつつ
前提として、相手も必要としているからこのような相談が発生しているということを忘れないようにしなければいけないと感じております。
訪問看護ステーションの役割は、利用者の日常生活を支えるという大きな責任を担うことにあります。
その中でも「断らない」訪問看護ステーションとしてサービスを提供することは、利用者の信頼に応えるだけでなく、他の関係者からも高く評価される先進的な取り組みです。
このブログでは、既存の訪問看護ステーションを“断らない”というビジョンで運営する意義と、それが利用者、依頼元、働く側にとってのメリットについて考えます。
利用者目線のメリット
利用者の視点から、「断らない」ステーションの最大のメリットは、心理的な安心感です。「いつでも応じてくれる」「平穏時はもちろん、不測の事態が起きた時も訪問看護のサポートがある」という信頼は、利用者の日常に大きな安心を与えます。その結果、疾患や障害を抱える日常生活がより自立したものになり、「身体的、心理的健康の向上」が実現できます。
さらに、利用者の家族も、“訪問看護ステーションがいる”ことで大きな心の支えを得ることができます。これは、一時的な問題の解決にとどまらず、長期的に利用者を支える訪問看護の価値を高めます。
依頼元の医療機関・介護サービス側のメリット
訪問看護ステーションが「断らない」立場を取ることで、依頼元の医療機関や介護サービス提供者にとっても大きな利点があります。訪問看護が対応不可な場合、病院への再入院や施設への送還が必要になることがありますが、「断らない」ステーションがあれば、このリスクを大幅に低減できます。これにより、医療機関や介護施設の負担が軽減され、地域全体の医療・介護リソースの効率的な活用が可能になります。
また、依頼元は「安心して任せられる」信頼感を持つことができ、継続的な連携を築きやすくなります。このような関係性の強化は、地域医療や介護全体の質の向上にも寄与します。
働き手側のメリット
「断らない」訪問看護ステーションとしての運営は、働き手にとってもメリットがあります。まず、利用者や依頼元からの信頼と感謝を直接感じることができるため、仕事へのモチベーションややりがいが高まります。
また、多様なケースに対応することで、看護師としてのスキルや経験が自然と向上します。これにより、プロフェッショナルとしての成長が促進され、キャリア形成にもつながります。
さらに、組織として「断らない」を実現するためには、スタッフ間の協力体制や柔軟な働き方が求められます。このような環境は、チームワークの向上や職場の満足度向上にも寄与します。
当ステーションが心がけるべきこと
「断らない」ステーションとして成功するためには、いくつかの重要なポイントを心がける必要があります。
- 明確なビジョンの共有 スタッフ全員が「断らない」というビジョンを共有し、それに基づいた行動を取れるようにすることが重要です。定期的なミーティングや研修を通じて、理念の浸透を図ります。
- 柔軟な人員配置とサポート体制 突発的な対応が求められることを想定し、柔軟な人員配置とバックアップ体制を整備します。スタッフ間で情報を共有し、協力しやすい環境を作ることが鍵となります。
- スタッフのケアと働きやすい環境作り スタッフが心身ともに健康でいられるよう、働きやすい環境を整備します。適切な休暇の確保やメンタルヘルスサポートも欠かせません。
- 地域との連携強化 地域の医療機関や介護サービスと密接に連携し、情報共有や協力体制を構築します。これにより、迅速かつ適切な対応が可能になります。
- フィードバックの活用 利用者や依頼元からのフィードバックを積極的に収集し、サービスの改善に活かします。これにより、より信頼されるステーションへと成長できます。
「断らない」訪問看護ステーションとしての運営は、決して簡単なことではありません。しかし、それを実現することで、利用者、依頼元、働き手、さらには地域全体に多大なメリットをもたらすことができます。当ステーションも、このビジョンを実現するために日々努力を重ね、信頼される存在であり続けたいと考えています。
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