こんにちは、管理者の川上です。訪問看護も2年弱の経験となりました。
うち管理者経験はまだ1年にも満たしてませんが、みんなの力を借りていいステーションを作れてきてるのかなと思います。
そんな訪問看護ステーションについて、いくつかブログ形式で伝えていきたいと思います。
これから訪問看護を目指す方々に見てもらいたいです。(特に若手やママさん看護師に見てもらいたい)

とある訪問看護の1日についてこちらに述べたいと思います。

朝、ユニフォームに袖を通し、バイタルセットをバッグに詰めると、今日の冒険が始まる。訪問看護の1日は、まるで映画のワンシーンの連続だ。

朝のスタート:風を感じて現場へ

車のエンジンをかけ、横浜の街を走り抜ける。信号待ちの間に、ふと今日の訪問予定を確認。初訪問の患者さんもいる。どんな出会いが待っているのか、少しドキドキする。

最初の訪問先は、一人暮らしのAさん。玄関のチャイムを押すと、少し緊張した表情で迎えてくれた。「おはようございます!」と明るく声をかけると、彼も少し笑顔になる。バイタルを測りながら最近の様子を聞くと、「昨日は外を少し歩いたんだ」と嬉しそうに話してくれる。小さな変化が、とても大きな前進に思える瞬間だ。

昼:予想外のハプニングも味方に

次の訪問先に向かう途中、突然の電話。「すみません、Bさんが転倒してしまって……」とケアマネージャーからの連絡。予定を調整し、すぐに向かう。

玄関を開けると、Bさんがソファに座り、不安そうな表情をしている。「大丈夫ですか?」と声をかけ、傷の確認。幸い、大きな怪我はないが、少し打撲している様子。しっかりと処置をしながら、「びっくりしましたね」と話すと、「ほんとだよ、まったく」と照れ笑い。こういう時こそ、患者さんの気持ちに寄り添うことが大切だと感じる。

午後:心に残る瞬間

夕方、Cさんのお宅を訪問。認知症が進行し、最近は表情が乏しくなっていたが、今日は違った。奥さんが昔の写真を見せていると、Cさんの顔がぱっと明るくなった。「この時のこと、覚えてる?」と奥さんが聞くと、小さく頷くCさん。その瞬間、奥さんの目に涙が浮かぶ。

訪問看護は、ただ医療を提供するだけではない。こうした家族の温かい時間を支えることも、大切な役割だと改めて思う。

1日の終わり:振り返ると見えてくるもの

事務所に戻り、記録をまとめながら、今日の出来事を振り返る。慌ただしかったけれど、それぞれの訪問に確かな意味があった。患者さんの笑顔や、家族の安心した表情。どれも、訪問看護だからこそ生まれる瞬間だ。

ふと窓の外を見ると、夜風が心地よく吹いている。「明日も、また新しい冒険が始まるな」。そう思いながら、今日の1日を締めくくる。

訪問看護の仕事は、決して楽なものではない。でも、その分、毎日が発見と感動に満ちている。もし「ちょっと覗いてみたいな」と思ったら、ぜひ一度、見学に来てほしい。あなたの“冒険”は、ここから始まるかもしれないです!。