こんにちは、横平です。とある利用者様のグリーフケアについて、社内で色々と話す機会がございました。
グリーフケアについてどのように向き合っていくのか、訪問看護ステーションとして、どこまで寄り添うのか、、。スタッフの意見としても思いがしっかりあり、運営側としてもしっかり向き合わないと、看護リハスタッフも次に進めない。という気持ちを蔑ろにするわけにはいけませんので、色々と取組について協議することとなりました。本題について、ゆるり訪問看護ステーションとしても以下の通りの考え方を整理しました。
グリーフケアについて
・患者目線からのグリーフケア
患者にとって、グリーフケアは非常に重要なプロセスです。病気や怪我によって日常生活が一変することは、誰にとっても大きなストレスとなります。このような状況で患者が感じる喪失感や不安を軽減するために、以下の点が重要です。
- 傾聴と共感
患者の話を丁寧に聞くことは、彼らの心のケアにおいて最も基本的でありながら重要な要素です。患者が感じている悲しみや不安を理解し、共感を示すことで、安心感を提供します。 - 自己表現の機会を提供
患者が自分の気持ちや考えを自由に表現できる環境を整えることが大切です。アートセラピーや音楽療法、日記を書くことなど、さまざまな方法で自己表現を促進します。 - 情報提供と選択肢の提示
患者に対して、治療やケアの選択肢について十分な情報を提供することも重要です。情報が不足すると、不安やストレスが増大するため、適切なタイミングで分かりやすい形で情報を伝えます。
・患者家族目線からのグリーフケア
患者の家族にとっても、グリーフケアは重要なプロセスです。家族はしばしばケアの負担を共有し、患者の病気や怪我に対する感情的なサポートを提供する役割を担っています。家族に対するサポートを強化するためには、以下の点が重要です。
- 感情の共有とサポート
家族もまた、悲しみや不安を感じることがあります。そのため、家族が自分の感情を表現し、サポートを受けることができる環境を整えることが大切です。グリーフカウンセリングやサポートグループへの参加を奨励します。 - ケアの共有と休息の確保
家族が過度な負担を感じないように、ケアの役割を分担し、休息の時間を確保することが必要です。地域のサポートサービスやデイケア施設の利用を提案します。 - コミュニケーションの促進
家族間のコミュニケーションを円滑にすることで、感情的なサポートが強化されます。家族全員が情報を共有し、協力し合う環境を作ることが大切です。
・医療者目線からのグリーフケア
医療者にとっても、グリーフケアは重要な責務です。患者やその家族に対するサポートを提供するためには、以下の点が意識されるべきです。
- 感情的なサポートの提供
医療者は、患者や家族の感情に寄り添い、適切なサポートを提供することが求められます。これには、共感的なコミュニケーションや、感情を表現するための安全な環境の提供が含まれます。 - 専門的なスキルの習得
グリーフケアに関する専門的なスキルを習得することは、医療者にとって重要です。カウンセリング技術や心理療法の知識を持つことで、より効果的なサポートが可能となります。 - チームアプローチの推進
グリーフケアは、医療者だけでなく、ソーシャルワーカーやカウンセラー、スピリチュアルケアの専門家など、多職種のチームによるアプローチが効果的です。チーム全体で患者や家族をサポートすることで、包括的なケアが実現します。
まとめ
グリーフケアは、患者、家族、そして医療者それぞれにとって重要なプロセスです。患者の感情を理解し、共感を示すこと、家族の負担を軽減し、サポートを提供すること、そして医療者が専門的なスキルを持ち、チームアプローチを推進することが大切です。これらの要素を意識して実践することで、心のケアが充実し、より良い医療環境が実現します。実際に直近の利用者様家族からも、感謝されることが非常に多くありました。看護リハスタッフ達も非常に励みになりますし、これは在宅医療の矜持かと思います。
今後もっと必要とされる方が増えてきますので、地域でそういった役割を担っていきたいと考えております。
※11月よりサテライトを展開します。エリアは府中近隣のエリアを予定しております。詳細決まりましたら、ご連絡をさせていただければと思います。
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